ポテンシャル・組織の変化・意思決定
これまでの仕事や生活を通じて、自分もようやく、自分が物事を見るときによく使っている視点や、重要と思う価値観といったレンズが明確になってきたような気がする。
そういうことについての考えを書いていければと思っているんだけど、その中でいま意識しているキーワードを3つ、取り上げたい。
一つ目のキーワードは、「ポテンシャルの開花」
Performance = Potential - Interference (P = p - i) というのは、シンプルかつ深い考えで、自分にとってはすごくしっくりくるものがある。
いかに自分のポテンシャルを知り、大きくするか
出来る限り、結果を阻害する要因を取り除く・無効化するか
これまでに、自分が結果を出してきたこと、出なかったことを包括できるキレイな大枠で、かつ、本質を突いているような気がして、気に入っている。
個人のパフォーマンスだけでなく、組織のパフォーマンスを語る上でも適応できるのではないかな。
日本人や日本の組織の持つポテンシャルをどうやったら引き出せるか、
万能な解などない中で、使えるヒントを見つけたいというのは、一貫して思っている
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二つ目のキーワードは、組織の変化
シリコンバレーにいて気づくのは、いかに企業の変化が大きく、構成する個人の流動性が高いか。大企業ばかり見ていても、驚かされることは多い。
スタートアップ環境にも影響されているが、大企業でも人が入ったり出たり、
会社を買ったり切り離したり、古い会社が新しいところに切り崩されたり。
それでも日々感じるのは、組織を変えることの難しさ。
一度育ってしまった組織は、その成功体験、組織文化、リソースの偏りなどの慣性があり、客船を旋回させるような力と時間を必要とする。
ましてや、外的変化の震源から遠く、同質性が高く、失敗しない意思決定や意思決定しないことに偏りがちな組織が変化することは、あまりにも難しい。
組織が大きな決断をして、成長・継続するために、如何に自身を変えていく意思決定をしていくか、それを後押し・阻害する要因はどういうもので、どう対処するのか。日本の組織との違いも考えながら、経験して考えていきたいと思う。
三つ目のキーワードは、意思決定
個人・組織の意思決定プロセスの奥深さというのは計り知れない。
自分自身の意思決定プロセスにも、意識的な要因から無意識的な要因まで、
複雑に入り組んでいて、完全に理解することは到底ムリ。
自分の場合、何度か大事な決断をする際に、紙に大事そうな評価軸を書いて、点数をつけて、加重平均したことがある。
しかし、それで決定に直結したことはありません。むしろ、直感的にしっくりくるかやどういう軸を無意識に大事にしているかの参考にするのに使っていた。
これらの3つのキーワード、重複する部分も大きいけど、その重複部分で、自分ならではの考えや貢献ができるように、意識していきたいと思っている。
(写真は2008年、ウィンブルドンデビューした錦織選手を観戦したとき。
彼はそこから、長い道のりでしたけど、見事にポテンシャルを開花させているなぁ。)